お酒のあるライフスタイル

現役Bartenderがお酒のことについて発信します

2017-01-01から1年間の記事一覧

no.44 フランス3

本日がフランスの最終回。 Ⓕラングドック・ルーション(Languedoc-Roussillon) フランスで最も生産量が多く(総生産量の40%)、栽培面積も最も大きい。味わいはローヌ地方の南部と似通るところが多い。良質なカリニャンから野性的でコクのある赤、シャルドネは…

no.43 フランス2

本日もフランスについてみていきます。 ©コート・デュ・ローヌ(Cotes du Rhone) 大きく北と南に分けられ、北は赤のシラーと白のヴィオニエが主流。反対にバラエティ豊か。しっとりとボディ感のある赤と華やかで複雑なアロマ香る白がローヌの特徴。ボルドーと…

no.42 フランス1

本日から三日間でフランスを勉強していきます。 最初にフランスを勉強すると他の産地の理解がしやすいと思うのでフランスから取り上げます。 フランスの~~産地で品種は~~と言われて味わいが想像できれば一番いいのですが、ソムリエでもない限りやはり難…

no.41 ワインと産地

さてワイン産地についてこれからみていきたいと思うのですが、どういった環境が美味しいワイン個性的なワインを作っていくのか、条件を詳しく取り上げたいと思います。 ワインの個性を決定づける自然環境要因の総称をテロワールと呼びます。 地球上でワイン…

no.40 ワインとグラス

昨日はワインの選び方を勉強したので、さらに進んで「ワイングラス」についてみていこうと思います。 まず、率直な疑問から。①普通のコップには脚がついていないにもかかわらず、ワイングラスには脚がついています。これは何のため? 答えは①ワインの温度が…

no.39 ワインの選び方

今日のテーマは「ワインの選び方」。 誰でも簡単に選べるように分類分けしながら紹介します。 ①時間帯 まずの飲む時間。お昼時やまだ外が明るい時はできるだけ色の明るいモノかスパークリングをお勧めします。暗くなってきたら赤。ワインは食欲を増進してく…

no.38 ブドウ品種

早速ですが皆さん、質問です。 赤ワインと白ワイン使っているブドウの種類は一緒でしょうか? ヒントはレストランに行った時のお注文をイメージしていただければわかりやすいかと思います。 「赤の重め」「白のフルーティーなもの」「ボルドーのACマルゴーの…

no.37 熟成

本日は「熟成」についてです。 なぜ発酵後時間を掛けて寝かせるのか? なぜワインやブランデーウイスキーは樽を使って熟成されるのか? などに注目してみていきたいと思います。 まず、熟成工程の基本的な考え方は 「お酒(エタノール水溶液)の味をまろやかに…

no.36 スパークリングワイン

前回はワインの基本的な2種類、赤ワインと白ワインについてみてきました。 でも皆さんお気付きの様に「スパークリングワイン」まだ触れてませんでしたね。 今日はそのスパークリングワインについて紹介しようと思います。 最初にでは簡単な質問から。 シャ…

no.35 赤ワイン

本日のテーマは「赤ワイン」。 白ワインの生産工程との違いに意識しながらみていきましょう。 ①除梗・破砕 まず、除梗といって収穫してきたブドウから枝や茎を取り除きます。 (白ワインと違い、敢えて枝や茎から成分を抽出するためにすべて取り除かず、一部…

no.34 白ワイン

皆さん、ワインがどのように作られているかご存知ですか? ブドウから作られているんでしょ!っていうのは知っている方も多いのですが、では赤ワインと白ワインの違いは?と聞かれてさっと答えられる方は少ないはずです。 同じブドウからできているのになぜ…

no.33 ワインと健康

「フレンチパラドックス」 聞いた事ある方も少なくないと思います。 何かというとフランス人が死亡摂取量が多いのにも関わらず心臓病発生率が他の国と比べて低いのですがそれは赤ワインの影響ではないかという研究結果が発表され、この現象のことをフレンチ…

no.32 ワインの美味しさ

本日は「ワインの美味しさ」について見ていきましょう。 ワインはビールと違ってグラスに注ぐまでもグラスに注いでからも外部環境に依存しやすく、波のある飲み物。 だからこそ「どのようにワインの持っている繊細な個性を最大限引き出してあげるか」、そこ…

no.31 ワインの実は...

本日から20日にわたって、ワインについて詳しくみていきます。 皆さんにとってワインという飲み物はどういうイメージでしょうか? おしゃれな、お金持ちの人が楽しむ、格式あるなどの印象が強い方もいるかと思いますが、全くもってそんなことはありません。…

no.30 ビール総括

これまで20日にわたりビールについて詳しくみてきましたが、本日は総括ということで実践的なものにまとめて紹介していきます。 ①ビールは何からできているの ビールを構成する3大原料「大麦麦芽」「ホップ」「水」。これらをいかに組み合わせるか、いかに良…

no.29 コエドビール

本日はヤッホーブルーイングに続き、勢いのあるクラフトビールについて紹介します。 「コエドビール」 最近は小規模な個人店に行くと時々おいてあることも多くなったのではないかと思います。何が一番の特徴化というとボトルの形。愛着があって冷蔵庫の中に…

no.28 ヤッホーブルーイング

まずこちらからご覧ください。 youtu.be 活気のあるいい会社ですね。 本日は「ヤッホーブルーイング」についてみていきます。 日本のビール市場だと大手ビール会社の次の6位。クラフトビールをメイン事業にしながらこれほどまでの勢いは他の会社では考えら…

no.27 Japanese Craft Beer

最近流行りのクラフトビール。飲食店に行ったら「今日は普段より少しだけリッチなビールをいかがですか?」なんて店員さんがお勧めしてくれたりしますよね。飲んでみるととてもフルーティで香り豊かだったり、真っ黒でどっしりとした口当たりのものまで幅広…

no.26 世界第1位のビール会社:ABインベブ

あと少しで記事の毎日更新が一か月を達成します。 継続が苦手な私としては一か月の継続もうれしいものです。たかが一か月、されど一か月。180日継続出来た時を想像して頑張ります。 さて本日はABインベブについて。 皆さんが知っているとすれば、バドワイザ…

no.25 世界第2位のビール会社:SABミラー

こんにちは。本日は「SABミラー」についてです。 名前すら聞いたことのない方も多いかと思います。なぜなら、日本ではあまりSABミラーの商品はオープンに販売されていないからです。でも、もし皆さんと関りがあるとすれば炭酸飲料のコカ・コーラ。コカ・コー…

no.24 世界の第3位のビール会社:ハイネケン

先日鎌倉に旅をして来たのですが、そこの地ビール『鎌倉ビール』に挑戦してみました。640円もしたのでプレミアムな味わいかと心を躍らせていたのですが、価格の割に残念なビールで意気消沈でした。その時に感じたのがやっぱり大手のビールは安定して美味しい…

no.23 世界のビール市場

先日までは日本のビール市場についてみてきましたが、本日からは世界のビール市場についてみていきましょう。 いきなりですが、世界で一番のまれているビールブランドは何でしょう? バドワイザー?ハイネケン?とビール通の方は想像されるかもしれません。 …

no.22 サッポロ(Sapporo)

最後にビール国内売上第4位のサッポロについて見ていきます。 引き続き①歴史②理念③ブランドの順で勉強していきましょう。 1876年、開拓使次官の黒田清隆の指揮で札幌に「開拓使麦酒醸造所(札幌麦酒株式会社の前身)」を設立し、翌年冷製麦酒を製造。 1887年、…

no.21 サントリー(Suntory)

本日はビール国内売上ランキング3位のサントリーについて見ていきます。 ビール事業については国内3位ですが、飲料全体でみたときはサントリーが他の企業を抑えて業界No.1です。 サントリーは会社の理念が一貫していて個人的にとても好きな会社で、何度か…

no.20 キリン(Kirin)

本日はビール国内売上ランキング2位のキリンホールディングスについて アサヒと比べ易くするために①歴史②理念③ブランドに分けて見ていきます。 ①歴史 1885年7月、ジャパン・ブルワリー・カンパニー(キリンビールの前身)は、スプリングバレー・ブルワリーの…

no.19 アサヒ(Asahi)

アサヒビールがいかにして国内シェア1位を勝ち取ったか? アサヒビールについて詳しく理解するために①歴史②理念③ブランドに分けて見ていきましょう。 ①歴史 創業者は鳥井駒吉。父の死により1870年に鳥井駒吉は17歳で家業を継承。 1889年、36歳にして「本格…

no.18 ビールの日本市場

日本人ビール大好きですよね。何かあったら絶対ビール、飲み会でも接待でも。 和食でも中華でも、しまいにはフレンチでもイタリアンでも。(笑) こんな民族の私たち日本人が年間でどれくらいビールを消費するかというと 628万㎘、缶ビール1900億個くらいに…

no.17 ビールの種類:上面発酵ビール

今回も引き続きビールの種類「上面発酵ビール」について見ていきます。 上面発酵ビールのおさらいからすると、エールビールと一般的に呼ばれ「上面発酵酵母が15℃~25℃の比較的高い温度帯で発酵、フルーティで華やかな香りが特徴」、まとめると強くて個性豊か…

no.16 ビールの種類:下面発酵ビール

本日は「ビールの種類」についてです。今回と次回の二回で見ていきます。 この二回を終了すると、飲食店での注文や酒屋での購入が少しは楽になるかと思います。いつも同じものを注文してたけど今日は違うものにしてみようかなと思うようになるかもしれません…

no.15 ビールと健康

個人的にですが、いつものお決まりのオーダーがシャンパンの方は大抵信用できません(笑) あくまで個人的な意見です(笑) バーテンダーをやってて思うのは客の個性と好きなお酒は相関がありますね。 ワインを頼む方は経済力のある方プライドの高い方、ウイ…