お酒のあるライフスタイル

現役Bartenderがお酒のことについて発信します

no.149 shochu 9

 

本日は代表的な泡盛のご紹介です。

 

春雨

 

f:id:amareepace13:20180302145536j:plain

戦後間もない1946年、那覇市の南部小禄の地に創業した酒造所です。約20年間小売をせず同業者や酒造協同組合への桶売りを専門に行っていた時期があり幻の酒と呼ばれていましたが、1997年に再び一般市場によみがえり話題になりました。現在の代表・宮里徹氏は蔵に入った当初から先代が勘と経験で培ってきた酒造りを一日も早く習得すべく製造工程のあらゆるデータを記録し、独自の研究を重ねてきました。新酒でも確実に1年以上寝かせ、手作業で細やかに貯蔵管理を行うなど、生産量より酒質にこだわる姿勢を崩さず市場に出回る量が少ないですが、いつどのように飲まれるかを緻密に計算して造られる銘柄の数々は、豊かな香りとまろみのある味わいで泡盛ファンを魅了しています。

 

瑞泉

f:id:amareepace13:20180302145855j:plain

 

首里の銘酒“琉球泡盛瑞泉”は弊社瑞泉酒造株式会社の創始者であります喜屋武幸永氏が名付けたものであります。かつて首里城内の第二門に登る石段途中にこんこんと湧き出る泉があり、正式名は「瑞泉」でありますが、水は、龍頭を形取った樋口からでてくるので通称「龍樋」とよばれています。さて、喜屋武氏は首里三箇村崎山の焼酎職の家の三男に生まれ、成人して酒屋として分家するときに「瑞泉」の碑文の中の「中山第一」、泉の水が量・質ともに中山第一の泉という意味。「源遠流長」、源遠ければ流れ長しで、水の尽きないことを表現。「飛泉漱玉」、泉の水が玉を漱うように勢いよく飛び散っている。「霊脈流芬」、よい泉の水はよい香りがあるの意味。等に感銘を受け、この清らかな泉のように清冽で芳醇な酒造りをめざし、また伝統ある泡盛造りがますます発展し、代々永く受け継がれていくように願い、この泉に因んで銘柄に“瑞泉”と命名したといわれています。