お酒のあるライフスタイル

現役Bartenderがお酒のことについて発信します

no.123 Liqueur 3

 

本日はハーブ系のリキュールをご紹介していきます。

 

Campari

 

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苦味のあるタイプのリキュールの銘柄の1つである。液色は赤く、アルコール度数は25度。イタリアで生産されている。イタリア語で「苦い」を意味する語が「アマロ(Amaro)」なので、アマロ系のリキュールなどと言われることもある。 イタリアのトリノバーテンダーをしていたガスパーレ・カンパーリが開発し、1860年当時の流行に乗って「ビッテル・アルーソ・ドランディア(オランダ風苦味酒)」と名付けて売り出した。その後息子のダーヴィデ・カンパーリが「カンパリ」と名前を変えた。現在の製造元はダヴィデ・カンパリ社。なお、カンパリ社は、ヴェルモットのチンザノ、ウォッカのスカイウォッカなどを傘下におさめる、酒造業界の一大グループとなっている。カンパリの製法は明らかではないが、ビター・オレンジ、キャラウェイ、コリアンダー、リンドウの根など60種類にのぼる材料が使われていると言われる。リキュールの中ではビター系リキュールに入る。鮮やかな赤い色と苦味を特徴としており、通常何かで割って飲んだり、カクテルのベースとして使われたりすることが多いが、ストレートでも飲むことができる。イタリアでは白ワインと1:1で割って飲むことが多い。

 

Pernod

 

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アニシードをはじめ15種類のハーブから作られる、芸術家に愛され200年の歴史を誇るフランス産アニスリキュール。アルコール度40度。世界一のスピリッツメーカーのペルノ・リカール社の歴史ある代表的リキュール。

 

Drambuie

 

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モルトウイスキーをベースに作られるリキュールの1種。アルコール度数は40度、エキス分は35%。名称は、モルト・ウィスキー発祥の地とも言われるハイランド地方の言葉であるゲール語の「飲む(dram)」と「満足な(buidheach)」を合成し「Drambuie(満足できる酒)」といった意味。アイリッシュ・ミストと比較される酒であるが、ドランブイの方がアイリッシュ・ミストよりもずっと古くから作られてきたという経緯がある。1745年にスコットランドのステュアート王家のチャールズ・エドワード・スチュワートは、フランスから援助の約束を取り付けて王位継承権を争う戦を起こした。しかしチャールズは、1746年にインヴァネス州カロデン・ムアの沼沢地で大敗し、頼みのフランスとも連絡が取れず、スコットランドのスカイ島への逃走を余儀なくされる。ここでチャールズの首には多額の賞金がかけられたのにも関わらず(部下などに首を取られることなく)、チャールズはフランスへの亡命に成功している。その際、彼を護衛していたハイランドの士を代表してジョン・マッキノンに、褒美として王家秘伝の酒の製法が授けられた。この酒がドランブイである。この逸話にちなみドランブイのラベルには"Prince Charles Edward's Liqueur"と印字されている。