お酒のあるライフスタイル

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no.103 Gin base 2

 

本日はGin Baseのショートカクテルをご紹介します。

 

①Gimlet

 

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1890年頃イギリス海軍の軍医だったギムレット卿が、ビタミン摂取のためにジンにライムジュースを入れることを提唱したことから生まれた歴史あるカクテル。味は、ギムレット(大工道具の錐〈キリ〉のこと)のように突き刺すように鋭い口当たりが特徴的です。このカクテル「ギムレット」を有名にしたのは「長いお別れ」というハードボイルド小説の中で出てくる「ギムレットには早すぎる」というセリフ。ドライジンとライムジュースを(場合によってはシュガーも)をシェイカーに入れてシェイク。

 

②White Lady

 

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1919年、ロンドンの「シローズ・クラブ」の名バーテンダー、ハリー・マッケンホルン氏が考案したカクテルです。今のレシピは、ドライジン・コアントロー・レモンジュースですが、考案された当時はドライジンではなくペパーミントリキュールを使用したスタイル。ホワイトレディが考案されてから6年後の1925年に、パリの「ハリーズ・ニューヨークバー」に職場を変えた彼は、のちに世界的に有名になり、今でも愛飲されるドライジンベースに変更したとされています。ウエディングドレスに白を用いた最初の人物であるイギリスのヴィクトリア女王ののイメージから、「ホワイトレディ=白い貴婦人」という意味合いを連想させるカクテルが誕生したと言われています。もう一節カクテルの由来があり、Harry Craddock(ハリー・クラドック)という「サヴォイ・カクテルブック」を著した歴史に名を遺した偉大なバーテンダーが考案したというお話。ハリー・クラドックはアメリカ生まれで、ニューヨークでもバーテンダーとして働いていたのですが、アメリカで施行された禁酒法時代を機にアメリカを離れ、イギリスに渡りロンドンのサヴォイ・ホテルで働き始めました。その後の1925年、パリの「ハリーズ・ニューヨークバー」へ移った際に、今でもなじみのあるホワイトレディのレシピを考案したと言われています。ジンとレモンジュース、コアントローをシェイカーに入れてシェイク。

 

次回は「no.104 Gin base 3」です。