no.102 Gin base 1
本日はGin Baseの代表的なロングカクテルを2つご紹介します。
①Gin Tonic
18世紀にインドへ送られた東インド会社のイギリス人社員の死亡率は非常に高く、
熱帯病はまさに命取り。特に6月~9月にかけてのモンスーン期は、イギリスから来た移住者にとっては当時は生きるか死ぬかの季節。まだ熱帯病に対する医学的知識が足りない時代、イギリスからは、アルコールを飲むといいかもしれないと大量のワインなども送り込みましたが、効果はなく。その中、マラリアや熱病に効くとされるものがありました。南米産のシンコナの木の皮から抽出されるキニーネです。キニーネはマラリアに効く薬が開発されるまでは特効薬として重宝されていました。これをそのまま飲むには大変苦みが強く、だったらあるものを混ぜておいしくしてみようと、これに砂糖・炭酸水・ジンを足して飲んで生まれたカクテルが「ジン&トニック」です。ジンも現在沢山の種類がありますし、トニックも同様種類が多いです。バーで一番注文が入るドリンクなのでジンの種類を覚えておくと一緒に行く方に好感を持たれるかもしれません。
②Gin Fizz
ジンフィズとは、1888年にアメリカ・ニューオリンズのインペリアル・キャビネット・サロンのヘンリー・ラモスが考案したカクテル。フィズとは炭酸がはじける音を表現して付けられた名前です。日本では「シュワー」と表現する方が多いかもしれませんが、欧米では「シューッ」と表現する方が多いみたいです。「Fizz」の動詞は(飲料などが)シューッという(鳴る)名詞だとシューッという音「a fizz」と表現します。ジンとレモンジュース、砂糖をシェイカーに入れてシェイク。コリンズグラスに注ぎ入れてソーダでアップします。似たカクテルだとFrench75やTom Collinsが有名。
ジントニックとジンフィズの違いは
①砂糖が入っているかいないかと②ソーダかトニックで割るのか
です。ジンが苦手、初めての方にはジンフィズの方が飲みやすいかもしれません。
次回は「no.103 Gin Base 2」です。お楽しみに^^