お酒のあるライフスタイル

現役Bartenderがお酒のことについて発信します

no.130 Brandy 5

本日はカルヴァドスについてご紹介します。

 

①Boulard

 

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カルヴァドスの語源は現在のカルヴァドスの生産地であるノルマンディー地方の沖合で“El Calvador”(エル・カルヴァドール)という船が難破した故事から生まれたという説が有力。リンゴを原料につくるブランデーは古くからフランス北部ノルマンディー地方でつくられてきました。ブラー社はカルヴァドスの中でも、Pays D'Auge(ペイドージュ)でのカルヴァドスづくりにこだわり、世界で広く知られています。

 

Coeur de Lion

 

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「クール・ド・リヨン」を製造するカルヴァドス・クリスチャン・ドルーアン社の歴史は、1960年にフィエフ・サンタンヌの土地を取得したことに遡ります。先代のクリスチャン・ドルーアンは、ノルマンディー地方の伝統であるりんご造りとカルヴァドス造りという文化を守り、品質を最優先した「クール・ド・リヨン」の製造・販売を開始しました。カルヴァドス造りへのこだわりは代々受継がれ、毎年数々の品評会でメダルを獲得し、今までに300個以上の受賞歴を誇っています。ノルマンディー地方中心部のりんごの優良産地ペイ・ドージュ地区の中でも、北部の最優良地フィエフ・サンタンヌに自社りんご園を所有し、原料のりんご造りから蒸留、熟成、ブレンディングまで全て自社で行い、最高級品質のカルヴァドスを造りつづけています。また、ヴィンテージ・カルヴァドスの最大規模の保有社としても知られています。現在、主に製造に関わっているのは3世代目で、代々続く伝統を大事にする家族経営のビジネスを行っています。
 

no.129 Brandy 4

 

本日はアルマニャックのブランドについて紹介します。

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16世紀のフランス海軍の元帥の名前が由来となっている銘柄がシャボーです。フランス最大の輸出量を誇る銘柄であり、アルマニャックの定番銘柄として知られています。フルーティーな香りとクリアな味わいが特徴のアルマニャックであり、初心者でも飲みやすいのが特徴です。アルマニャックの味わいの基本を楽しめる商品として幅広い層から評価を得ている逸品。ブドウ園から醸造工場、蒸留所、ボトリング工場まで100%の事業を所有し、管理しており、プロセスのあらゆる段階で細心の注意を払っています。

no.128 Brandy 3

 

本日はコニャックのブランドについてみていきましょう。

 

①Remy Martin

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コニャックの代名詞的存在といっても差し支えない銘柄であるレミーマルタン。ブランデーを飲んだことがない人でも名前くらいは知っている人も多く、知名度・人気共に抜群のブランデー。最上級の畑である「グランド・シャンパーニュ」と次点である「プティット・シャンパーニュ」から収穫したぶどうのみを使って作られており、最高の素材を使っているだけあって上品で豊かな味と香りを楽しむことができます。シンボルとなっているボトルのケンタウロスは、「人と自然の調和」を意味するものであり、4代目経営者であるポール・エミール・レミーマルタンが射手座であるという理由からデザインとして使用されています。バニラやヘーゼルナッツなどの豊かな香りと口の中に広がる上品な甘さ、まろやかな口当たりを持った優れたブランデー。1724年、レミーマルタンが30歳の時に、広大な土地と幼い頃から培ってきたワイン作りの技術などによって、フランスのコニャック地方で創業したのが始まりです。4代目のエミール・レミーマルタンは経営方針や品質管理の体制を整え、樽売りだけでなく当時珍しくなかなか浸透しなかったコニャックの箱売りなども手掛けました。そういった行動によりレミーマルタンブランドの地位を確固たるものにしていきます。特に特筆すべきなのは、中興の祖としてルイ13世をレミーマルタンの中でも最も美しいボトルに詰めて世に送り出した点です。このボトルは当時よりも昔にキリスト教カトリックプロテスタントの戦場の跡地から発見されたものです。一目で気に入ったエミール・レミーマルタンは、自社の中で最も高貴な商品を詰めようと考え、ボトルの複製権得た後、グランド・シャンパーニュから取れたぶどうのみで作られる最上級のコニャックを詰め、ルイ13世として世に送り出した歴史を持っています。

 

②Hennesy

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創業250年を数えるコニャックを代表するブランド「ヘネシー」。ヘネシーのブランデーの特徴は、何と言っても高品質な点です。ヘネシーは妥協のないコニャック作りは多岐にわたります。その1つがブランデーの原料となるブドウです。ヘネシーはユニブランというフルーティーな品種を、第一等級の畑である「グランド・シャンパーニュ」「プティット・シャンパーニュ」「ボルドリ」「ファン・ボア」それぞれで栽培し、最高の品質を目指しています。また、熟成させる樽に関しても、樹齢100年以上のフランスのオーク樽を30万樽以上有しており、強いこだわりがあります。オー・ド・ヴィーと呼ばれる原酒も古いものは200年以上前から保存しており、これらをブレンドすることでヘネシーの高品質なコニャックが生まれています。ヘネシーは今から250年以上前の1765年に創業されました。創業者のリシャール・ヘネシーアイルランド出身ですが、ルイ15世統治下のフランスに移住し、コニャック地方でヘネシーを設立しました。250年に渡って高品質なコニャック作りを続けてきたヘネシーは、高級酒の代名詞として世界中で愛されています。ヘネシーはコニャック作りだけではなく、多くの点で世界中のブランデーに影響を与えたブランドでもあります。その1つが「品質の格付け」です。コニャックの品質の違いを「星の数」で示す方法は、今では当たり前のように使われていますが、これはヘネシー創業者のひ孫「モーリス・ヘネシー」が始めたものです。他にも、コニャックのカテゴリーの1つ「X.O(Extra Old)」を生み出したのも、ヘネシーです。これはそもそもは家族や友人たちのために作られた基準ですが、今では世界標準の基準となっています。

 

no.127 Brandy 2

 

本日もブランデーについて。

 

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皆さんコニャックとアルマニャックって聞いた事ありますか?

 

実はフランスの2大ブランデーの産地の事を言います。カルヴァドスというアップルブランデーの産地も含めて3大産地と呼ばれることも多いです。

 

①Cognac

フランスの南西部のCognac市を中心として生産されるブランデーの総称で、ブランデーとして使用されるブドウ品種はほとんどがユニブランという品種。蒸留は2回単式蒸留です。

 

②Armagnac

フランスのボルドー地方の南に位置するアルマニャック地方で作られるブランデーの総称で、伝統的な連続式蒸留機でゆっくり1回蒸留されます。

 

コニャックの方がアルマニャックに比べ価格は高いなというのが印象です。

 

 

 

no.126 Brandy 1

 

本日から5回にわたりブランデーについて勉強していきます。

 

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まずブランデーとはどういうものか見ていきます。

 

基本的にはワインを蒸留したものと考えていただければ理解しやすいかと思います。ブランデーの場合は広義で果実酒を蒸留したもの全体をさす事もあります。

 

ブドウ以外の果物を使ったブランデーをフルーツブランデーと言うのですが、例えばリンゴを原料にしたものはカルヴァドスサクランボを原料にしたものはキルシュヴァッサー木苺を原料にしたものはフランボワーズと特有の呼称があったりもします。

 

 

他にもブランデーをベースとして少し変わった製造方法のものを紹介しますと、ブドウをワイン生産の後に圧搾した後の搾りかすを原料にして作るフランス産のマールや、同様に搾りかすから作られるイタリア産のグラッパなど産地特有の工夫を凝らしたブランデーも存在します。グラッパはマールと違い基本的には長期熟成を必要としません。

 

ペルー産の樽熟成しない無色透明なブランデーのピスコも少しずつ知名度を高めています。

no.125 Liqueur 5

 

本日はナッツ系リキュールについてご紹介します。

 

Kahlua

 

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メキシコでアラビカ種のコーヒー豆を主原料の1つとして作られる、コーヒーリキュールの1種である。カルーアはカクテルにして飲まれたり、製菓に用いられたりする。カクテルにする際はミルクとまぜ、カルーア・ミルクにすることも多い。アルコール度数は20%のものに加え、26.5%のものがある。また36%のスペシャル版も存在する。ミディアムローストした豆からつくられたコーヒー、砂糖、サトウキビからつくられる蒸留酒をまぜバニラ等の芳香成分を添加してつくられる。

 

Amaretto

 

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アーモンドのような香りを持つリキュール。香りがアーモンドに似ているため、原料の中に必ずアーモンドが入っているものと思われがちだが、実際は杏仁(杏の核)を使用しているものが主流。Amarettoとはイタリア語で「すこし苦いもの」という意味。アルコール度数は28%。ミラノ地方の菓子のアマレッティに香りが似ていたことから、このリキュールは「アマレット」と命名されたとも言われる。したがって、元々は「アマレット」として売られていたが、このリキュールの成功を見た他社が「アマレット」の名で類似品を発売し出したため、1992年に現在の名称に改名した。

no.124 Liqueur 4

 

 

本日も前回に引き続き代表的なハーブ系リキュールをご紹介します。

 

Benedictine

 

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フランス産のブランデーをベースとするリキュールのブランドで、長寿の秘酒として誕生したが現在では主に製菓用に使用される。ベネディクティンには、ベネディクティンD.O.M.とベネディクティンB&Bが存在する。1510年にフランス・ノルマンディーにあったベネディクト派の修道院で作られたものが始まり。フランス革命時にレシピは失われたが、1863年に復元された。レシピが現存するものとしては最古のリキュールと言われる。蒸留酒にジェニパー・ベリーやハッカを始め、多数の香草や薬草を漬け込んで製造される。アルコール度数は約40度。

 

Chartreuse

 

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カルトジオ会に伝えられた薬草系リキュールの銘酒で、「リキュールの女王」とも称される。エリクサーの一種であり、フランスを代表するリキュールのひとつとされる。詳細な製造法は明らかにされておらず、1985年現在でもシャルトルーズ修道院の修道士3人のみが知る秘伝となっている。ブランデーをベースとして、砂糖およびアンゼリカ、シナモン、ナツメグをはじめとする130種類のハーブを加え、樽で熟成される。5回の浸漬と4回の蒸留を経て調製されるということだけが公開されている。大きく分けてヴェール(緑色)とジョーヌ(黄色)2種類があり、ヴェールはスパイシーでハーブの香りが豊か。ジョーヌは蜂蜜の甘味が強くまろやかな味わいである。アルコール度数はヴェールが55度、ジョーヌが40度。

 

angostura

 

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トリニダード・トバゴ産のビターリキュール。アンゴスチュラ社の歴史は1820年代にベネズエラ解放軍の軍医だったシーガート博士が、胃の治療薬として“アロマティックビター”を開発したことに始まります。リンドウやハーブ、スパイスから作られた苦味酒であり、現在のレシピにアンゴスチュラ(ミカン科の樹木)の樹皮は含まれていない。“ビター系リキュールの元祖”。