お酒のあるライフスタイル

現役Bartenderがお酒のことについて発信します

no.140 Sake 10

 

本日は九州・沖縄エリアのご紹介です。

 

知恵美人

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大分国東半島の南端部に位置する杵築市にある蔵元。代々続く銘柄「智恵美人」は創業者の奥さまの名前とか。地元流通の甘めの酒から脱し、6代目・中野淳之さんが仕掛けるのはフルーティな吟醸香とまろやかな口当たりがある「ちえびじん」。酒名をひらがなにし、方向性を強く打ち出した。「ちえびじん 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒」はメロンのような爽やかな香りと、やさしい甘味、酸が綺麗で軽やか。

 

 

②花の香

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熊本の生む手造りの酒。今から遡ること600年。九条関白の子息、厳中和尚のお供をして、京都から肥後玉名郡内に下った神田家の先祖は、熊本の地に根を下ろしました。そして、1902年(明治35年)神田角次、茂作親子は妙見神社所有の新田を譲り受け、ここから湧き出る岩清水と、米で酒造りを始めます。酒蔵周辺の木々から梅の香りが蔵の中に漂うことから「花の香」と名づけました。