お酒のあるライフスタイル

現役Bartenderがお酒のことについて発信します

no.73 Gin 1

 

早速ジンについてみていきましょう。

 

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ジンは大麦麦芽やトウモロコシなどの穀物を糖化、発酵、蒸溜。その後、香味成分として、杜松(ねず)の実(ジュニパー・ベリー)や様々なボタニカル(草根木皮)を加えて再蒸溜した無色透明な酒の事を言います。杜松の実とはヒノキ科の針葉樹で英名でジェニパーベリーと呼ばれる。和名はネズの硬い針葉をネズミ除けに使っていたことから、ネズミを刺すという意でネズミサシとなりそれが縮まったことに由来。香りが強く臭みのある料理にも使われます。

 

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ジェニパー・ベリー

 

まずジンはオランダで産まれる。オランダのライデン大学の教授が薬用酒として作り出したことがきっかけで、ジェニエーヴェル(フランス名)やイェネーフェル(オランダ名)として売り出されることに。その後イギリスのロンドンで爆発的に流行し、ジェニエーヴェルが短縮されジンと呼ばれるようになる。その後蒸留機の発達によって癖のないより洗練された蒸留酒として生まれ変わり、いつしかロンドン・ジンとしてオランダのジンと区別するようになる。その後アメリカに渡ったジンはカクテルの原材料に欠かせないものとなり一躍脚光を浴びる。この流れが「ジンはオランダ人が生み、イギリス人が洗練し、アメリカ人が栄光を与えた」と言われる所以である。

代表的なのはイギリスのドライジンである「ゴードン」「ビフィーター」「プリマス」など。オランダのジンはロンドンドライジンとは違いポットスチルで蒸留されるものが多く、個性的なものが多い。カクテルの原材料としてよりもストレートで飲まれる事が多い。一般的にオランダジンはジュネヴァジンと呼ばれる。ドイツ発祥の「シュタインヘーガー」という一風変わったジンもあり、生のジェニパーベリーを発酵させ単式蒸留機で蒸留。その後グレーンスピリッツとブレンドし再蒸留。風味が重くジュネヴァジンとロンドンジンの中間的な味わい。

 

次から一つずつジンのブランドを紹介していきます。

次回は「no.74 Gin 2 Beefeater」です。お楽しみに^^

 

 

マリブビーチ(Malibu Beach)

Recipe

マリブ/オレンジジュース