no.60 スコッチ4 スペイサイド
本日はスコッチのスペイサイド。
代表的なスコッチの多い産地です。特徴としてはバランスの取れた繊細なものが多いです。本日は代表的な①ザ・マッカラン②グレンフィディック③ザ・グレンリベットをみていきます。
①The Macallan
The Macallan 12Y
ハイランドで2番目に「蒸溜ライセンス」を取得し合法的に蒸溜が行える政府登録蒸溜所として発足した名門の中の名門です。マッカランの原酒となれるのは、全蒸溜液のわずか16%、最初と最後に出てくる蒸溜液には十分な成分が含まれていることがないため、中間に抽出される厳選された部分だけを使用するファイネストカットを採用。一番のこだわりは熟成に使う樽の品質。ザ・マッカランの大部分で使われるヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽は、自社で管理する森林で伐採されたあと1年ものあいだ天日で乾燥され、スペイン南部で手作業の加工によってシェリー用の樽に。さらに、専用のシェリー酒を3年間詰め、熟成させてはじめて完成。このように、原木からシェリーのシーズニングまですべてを自社で管理して手間ひまをかけ、ザ・マッカラン専用のシェリー樽を製造します。
②Glenfiddich
Glenfiddich
1963年、世界で初めてシングルモルトを発売したグレンフィディック蒸溜所。その創業は1887年にまで遡り、開拓者精神あふれるウイリアム・グラントによって開設された。ウォッシュバックは多くの他の蒸溜所でステンレス製タンクが主流になる中、伝統的な松材での樽を使用。1回のみの使用のスペインからのシェリー樽、アメリカからのバーボン樽のように、最も良い木材でつくられた最も良い樽のみを使用。グレンフィディックは、木製の熟成タンク(2000Lの大タンク)のみを使用している唯一のシングルモルトウイスキー。ボトリングする前の原酒は2つとして同じ味のものはなく、『後熟』というもう一つの過程が欠かせません。風味や味わい・香りを一定のものにする為、熟成の終わった様々な原酒を約30樽分入る大きな樽でなじませます。異なるウイスキー原酒の個性をなじませ、グレンフィディックの味わいに仕上げる為に最低9ヶ月間後熟をさせます。
③Glenlivet
Glenlivet
1824年、ジョージスミスが創業。スコットランド最古の正式な蒸留所。「すべてのシングルモルトはここから始まった」と言われています。モルトにはピート香は付けない。ウォッシュバックはオレゴン産の松の木で作られたものを利用。背の高いポットスチルを使用し雑味のないクリーンな味わいに。ヨーロピアンオークとアメリカンオークから製造される樽を使用。
このように、スペイサイドは歴史あるブランドが多いです。ウイスキー嫌いの方にはぜひスペイサイドのウイスキーを楽しんでいただければと思います。多くの人に好かれる味わいです。
次回は「no.61 スコッチ5 ローランド/キャンベルタウン」です。お楽しみに^^
ホールインワン(Hole in one)
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