お酒のあるライフスタイル

現役Bartenderがお酒のことについて発信します

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本日も代表的な芋焼酎についてご紹介します。

 

森伊蔵

 

 

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鹿児島県、錦江湾を一望する垂水市に位置する森伊蔵酒造。創業は明治18年「魔王」「村尾」とともに「3M」と呼ばれる。初リリースは昭和63年。定価は2,500円程度だが、お酒屋さんやネット上では、一升瓶30,000円~40,000円の値がつくし、料飲店価格はいわば天井知らず。お金があってもモノがなくてなかなか買えないというのがこの「森伊蔵」なのだ。幻中の幻で、今や誰もが認めるプレミア焼酎の王様となった。焼酎を飲まない人でさえ、この「森伊蔵」という名前を知っている。福井のコシヒカリと低農薬の黄金千貫と垂水の名水を使用し、合掌造りの伝統蔵で、かめ壺を使い丁寧に仕込む。最も名前を知られているが、味わいを語られることはほとんどない焼酎の代表でもある。心地いい甘い香り、最初の口当たりは非常になめらかで洗練されている。中盤からはやわらかい旨味と骨格がはっきりと感じられ全体のバランスがすばらしい。すっきりとした印象のわりには後味が長いところが意外。

 

村尾

 

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鹿児島三大河川の一つ川内川が流れる鹿児島県薩摩川内市において、創業明治35年村尾酒造。かの西郷隆盛が愛した焼酎としても知られる。「薩摩茶屋」が主要銘柄。3代目当主であり、焼酎造りの天才といわれる村尾寿彦氏が、原料調達から、仕込み、蒸留、配達まですべてを1人で賄っている。ゆえにその生産量は限られ、おのずと手に入れにくい焼酎となった。黄金千貫と白豊を使用、黒麹仕込みで造られた、落ち着いた香りと洗練されたなかにも芋本来の自然な甘さやまろやかさを合わせもつタイプ。アフターに芋らしい甘いフレーヴァーが心地よく残る。

 

佐藤

 

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『佐藤』は鹿児島県の佐藤酒造で製造されている本格芋焼酎です。白麹仕込みの「佐藤」と黒麹仕込みの「佐藤 黒麹仕込」があって、俗に「白佐藤」、「黒佐藤」とも呼ばれています。どちらも同じくらい人気がありますが、鹿児島県内では白が好まれ、県外では黒が求められるようです。