no.133 Sake 3
本日も引き続き日本酒についてご紹介していきます。
今日は先日も触れた「製造工程の違い」による名称の違いを別の視点から見ていきます。
下の図をご覧ください。
①生貯蔵
滓引き、濾過の後火入れをせずに貯蔵し、出荷前に火入れをしたもの。
②生詰め
滓引き、濾過した後に火入れして貯蔵し、出荷前に火入れをしないもの。秋口に出荷されるものを「ひやおろし」と呼ぶ。
③生酒
貯蔵前も出荷前も火入れをしていないもの。酵母が生きているので温度管理が重要。
④原酒
滓引きした後、濾過する前の上澄み。加水はせずに二度の火入れをします。アルコール度が高いのが特徴。
⑤生原酒
原酒を火入れせずに瓶詰したもの。搾りたてを飲むのに近い味わい。
日本ではもろみを絞っていないお酒を「どぶろく」と呼び基本的には販売してはいけないことになっています。ですので、現在販売されている濁り酒は「絞っていないお酒」ではなく、「荒く絞った酒」もしくは「絞った後に酒粕を混ぜた酒」の事といえます。甘味や旨味が強い。