お酒のあるライフスタイル

現役Bartenderがお酒のことについて発信します

no.124 Liqueur 4

 

 

本日も前回に引き続き代表的なハーブ系リキュールをご紹介します。

 

Benedictine

 

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フランス産のブランデーをベースとするリキュールのブランドで、長寿の秘酒として誕生したが現在では主に製菓用に使用される。ベネディクティンには、ベネディクティンD.O.M.とベネディクティンB&Bが存在する。1510年にフランス・ノルマンディーにあったベネディクト派の修道院で作られたものが始まり。フランス革命時にレシピは失われたが、1863年に復元された。レシピが現存するものとしては最古のリキュールと言われる。蒸留酒にジェニパー・ベリーやハッカを始め、多数の香草や薬草を漬け込んで製造される。アルコール度数は約40度。

 

Chartreuse

 

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カルトジオ会に伝えられた薬草系リキュールの銘酒で、「リキュールの女王」とも称される。エリクサーの一種であり、フランスを代表するリキュールのひとつとされる。詳細な製造法は明らかにされておらず、1985年現在でもシャルトルーズ修道院の修道士3人のみが知る秘伝となっている。ブランデーをベースとして、砂糖およびアンゼリカ、シナモン、ナツメグをはじめとする130種類のハーブを加え、樽で熟成される。5回の浸漬と4回の蒸留を経て調製されるということだけが公開されている。大きく分けてヴェール(緑色)とジョーヌ(黄色)2種類があり、ヴェールはスパイシーでハーブの香りが豊か。ジョーヌは蜂蜜の甘味が強くまろやかな味わいである。アルコール度数はヴェールが55度、ジョーヌが40度。

 

angostura

 

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トリニダード・トバゴ産のビターリキュール。アンゴスチュラ社の歴史は1820年代にベネズエラ解放軍の軍医だったシーガート博士が、胃の治療薬として“アロマティックビター”を開発したことに始まります。リンドウやハーブ、スパイスから作られた苦味酒であり、現在のレシピにアンゴスチュラ(ミカン科の樹木)の樹皮は含まれていない。“ビター系リキュールの元祖”。