お酒のあるライフスタイル

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no.111 Rum base 3

本日はRum baseのカクテル「mojito」について。

 

Mojito

 

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新大陸として注目されていたアメリカ諸国から得られる富をコントロールする名目で、英国女王エリザベス一世が、スペイン領の都市を略奪する海賊達の手助けをしていた16世紀後半、海賊フランシス・ドレークの部下であるリチャード・ドレークがモヒートの前身となる飲み物「ドラケ(draque)」をキューバの人々へ伝えた、という説が有力。その説によるとドラケのレシピは、アグアルディエンテ(サトウキビを原料とする蒸留酒で荒削りなラムの前身)と砂糖、ライム、ミントを混ぜ合わせる、となっている。また、ドラケはハバナを過去最悪のコレラが襲ったときに、木製のスプーンと共に提供され、医療目的でも消費されていたとされる。19世紀後半、バカルディ・ラムがキューバ国内で流行し、ドラケのレシピに使用されていたアグアルディエンテが、バカルディに切り替えられて、モヒートという人気カクテルとなった。但し、バカルディ社はキューバ革命に伴い1960年にキューバより撤退したため、以降キューバ国内で飲まれているモヒートにはハバナクラブが使用されている。起源について他の説としては、キューバさとうきび畑で働く労働者の間で飲まれていたグアラポと呼ばれるさとうきび・ジュースが発展したものであるというものもある。モヒートの語源はスペイン語のmojar (濡らす)に由来する。