お酒のあるライフスタイル

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no.105 Gin base 4

 

本日はGin Baseの代表的なカクテルを2つご紹介します。

 

①Singapore Sling

 

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名の通りシンガポール生まれのカクテル。1915年シンガポールラッフルズ・ホテルのロングバーのバーテンダーであった厳崇文(嚴崇文、Ngiam Tong Boon)が最初に作ったのが始まりである。なお、シンガポール・スリングのスリング(Sling)とはドイツ語のSchlingen(飲み込む)からきていると言われ、スピリッツに甘みと酸味を加えて水で割った飲み物。他にもジン・スリング、ウォッカ・スリングなどがある。このシンガポール・スリングも、本来そのバリエーションの一つである。一般的なレシピのジン/チェリーブランデー/レモンジュース/シュガー/ソーダを使ったものが、ラッフルズ・ホテルで最初に作られたオリジナルに近いとされているが、現在のラッフルズ・ホテルでは、ニャン・トン・ブーンの甥で、1970~80年代にラッフルズホテルのバー部門責任者として手腕を振るったロバート・ブーンの手により、見た目のイメージをより南国を思わせるものに変身させ、更に味もトロピカルなテイストを強調し、実質的にはロバート考案の創作カクテルと言ってよいほどレシピが変えられている。ジン/チェリーブランデー/パイナップルジュース/ライムジュース/コアントロー/ベネディクティンDOM/アンゴスチェラビターズ/グレナデンシロップをシェイクしてグラスに注ぎクラッシュアイスでup。

 

②Negroni

 

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元々は、フィレンツェの老舗リストランテ「カソーニ」の常連客、カミーロ・ネグローニ伯爵がアペリティフとして愛飲していたカクテル。同店のバーテンダーであるフォスコ・スカルセリが許可を得て1962年に発表した際、同時に美食家として高名であった伯爵の名を冠する事を許された。ジン/カンパリ/ネグローニをロックグラスにビルド。