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no.81 Gin 9 Japanese Craft Gin

本日は「Japanese Craft Gin」についてみていきます。

代表的なジャパニーズジンである①季の美②ROKUを取り上げたいと思います。

 

①季の美

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通常、ジンは全てのボタニカルをまとめて蒸溜しますが、「季の美」の製法は非常に独特です。11種のボタニカルを特性に応じて「ベース(礎)」、「シトラス(柑)」、「ティー(茶)」、「スパイス(辛)」、「フルーティ&フローラル(芳)」、「ハーバル(凛)」の6つのグループに分類し、別々に蒸溜した後にブレンドします。それぞれの素材を最大限に生かしながら匠の技で絶妙な調和を取る、これが京都蒸溜所の「雅」製法です。ブレンドされた蒸溜液は、伏見から取り寄せたフレッシュな伏流水で加水し度数を調整します。この伏見の伏流水もライススピリッツ同様、季の美のまろやかさを構成するために欠かせない要素であり、加水後はタンクで後熟することによりフレーバーを落ち着かせ、一層まろやかさに磨きをかけることができるのです。

 

②ROKU

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ROKUは、サントリーのスピリッツ・リキュール専門クラフト蒸溜所である「リキュール工房」でつくられています。「リキュール工房」には異なる種類の4種の蒸溜器があります。ROKUはこれらの蒸溜器を使い、一度に全ボタニカルを蒸溜するのではなく、素材の特徴によって丁寧につくり分けをしています。現在ROKUもつくられている大阪工場は1919年に開設され、サントリー初めてのジン「HERMES GIN」は1936年に発売されました。その後長い時間を経て「六」を発売します。ボタニカルは季節に合わせて旬のものを採用。春は桜、夏は煎茶や玉露、秋は山椒、冬には柚子といったように良いモノだけを扱います。

 

http://bartendersclub.suntory.co.jp/brand/2017/06_roku_gin/img/botanical_img_01.png

 

次回は「no.82 Vodka 1」

 

照葉樹林

Recipe

グリンティリキュール/ウーロン茶