お酒のあるライフスタイル

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no.71 Spirits (定義と種類)

本日から30回にわたり、スピリッツについてみていきたいと思います。

 

スピリッツってそもそも何だ?と思う方もいると思うので簡単に説明しますと蒸留酒の事を言います。ウイスキーやブランデーなども含まれますが、日本の酒税法では、それらを除く、エキス分2%未満の蒸留酒をさし、一般的には4大スピリッツと呼ばれるジン、ウォッカ、ラム、テキーラの事を表しています。日本ではテキーラ以外あまりストレートで飲む習慣はありませんが、海外ではよく4大スピリッツはストレートやロックで楽しまれます。

 

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それでは簡単に4大スピリッツを順にみていきましょう。ここで重要なのが何がそのスピリッツをそのスピリッツたるものにしているかです。そこに注目しながら見ていきましょう。

 

①ジン

ジンは大麦麦芽やトウモロコシなどの穀物を糖化、発酵、蒸溜。その後、香味成分として、杜松(ねず)の実(ジュニパー・ベリー)や様々なボタニカル(草根木皮)を加えて再蒸溜した無色透明な酒。代表的なのはイギリスの「ドライジン」、オランダの「ジュネヴァジン」、そしてドイツの「シュタインヘーガー」の3種類です。ビフィーターやボンベイが有名。

 

ウォッカ

ウオッカはロシア、アメリカをはじめ東欧、北欧などでつくられている蒸溜酒。穀物やジャガイモなどの芋類を糖化、発酵、蒸溜した後、白樺などの活性炭で濾過し、雑味成分を取り除いたクセのない蒸溜酒です。無色透明なレギュラータイプのウオッカと、果実や香草などで香りづけをした「フレーバードウオッカ」に大別されます。 アブソリュートスミノフが有名。

 

③ラム

ラムはカリブ海西インド諸島生まれ。サトウキビの糖蜜や搾り汁を発酵、蒸溜してつくられます。色の濃淡では「ホワイトラム」「ゴールドラム」「ダークラム」と分けられ、風味では「ライトラム」「ミディアムラム」「ヘビーラム」と分けられます。カクテルベースの他、製菓用としても幅広く使われている蒸溜酒です。バカルディハバナクラブが有名。

 

テキーラ

テキーラメキシコを原産地とする蒸溜酒。竜舌蘭の一種であるブルーアガヴェを糖化、発酵、蒸溜してつくられます。樽熟成をしないテキーラは「ブランコ」(またはシルバーなど)。2ヶ月~1年の樽熟成テキーラは「レポサド」。1年~3年樽熟成で「アネホ」、3年以上の樽熟成で「エクストラ・アネホ」と分けられます。オルメカやパトロンなどが有名。

 

次回は「no.72 Spirits(市場)」です。お楽しみに^^

 

 

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Recipe

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