no.66 アメリカン3
④Blantons
Blantons
ブラントンが生まれたフランクフォート周辺は、ライムストーン層をくぐり抜けた良質のスプリングウォーターに恵まれている。この清冽でピュアで引き締まった湧水が、ブラントンの仕込み水。ケンタッキーにたどり着き、激動の時代を乗り越え、ウェスタンカルチャーを生み出した開拓者たちに心から敬意をこめて、ケンタッキーダービーのダービー馬と騎手をキャップに冠した八面体のボトルに入れられている。ブラントンは、エンシェントエイジ社のディスティラリーに40年間勤め「ディーン・オブ・ケンタッキー=ケンタッキーの長老」と呼ばれたバーボンづくりの名人、アルバート・ブラントン大佐の名をとって生まれた。ブラントンを飾るラベル1枚1枚が手で書き込まれる。蔵出しの日付、樽ナンバー、ボトルナンバーが丁寧に記される。ラベルを貼る作業も、手作業でゆっくりと丁寧に行われる。ブラントンのボトルキャップは、ケンタッキーダービーのサラブレッド、8種類のフィギュアを冠している。
⑤I.W.Harper
I.W.HARPER 15Y
ドイツ系アメリカ人のアイザック・ウォルフ・バーンハイム(Isaac Wolfe Bernheim)によってケンタッキー州ルイヴィルで生み出された。その名は彼のイニシャル(I.W.)とその無二の親友であったフランク・ハーパーに由来。1885年にニューオリンズでおこなわれた万博博覧会で金賞を受賞。世界の博覧会で5つのゴールドメダルを獲得し、これらのメダルはボトルのゴールドラベルに印刷され、現在に至るハーパーのブランドの礎となった。
③FOUR SOSES
FOUR SOSES
フォア・ローゼズ(Four Roses、四つのバラ)の由来は、創業者の Rufus Mathewson Rose と、その兄弟と、二人の息子の4名の Rose によると推測されているが、他にも諸説がある。創業者のポール・ジョーンズは絶世の美女に一目ぼれ、プロポーズをする。彼女は次の舞踏会まで答えを遅らせた。その次の舞踏会で彼女は4輪の薔薇のコサージュを胸に挿し、プロポーズを受け入れた。こんなロマンティックな諸説もあるが今だ明らかでない。また、ケンタッキー州のローレンスバーグ蒸溜所は1910年に設立されたミッション・リバイバル様式の建物で今日でも蒸留されており、米国内では主としてケンタッキー州、国外ではアジアと欧州で販売されている。少なくとも五年間は熟成しないとFOUR ROSESとはならない。
以上アメリカンウイスキーでした。要点をまとめると
②連続蒸留が主流。
③ホワイトオークの新樽を使用。
次回はジャパニーズをみていきます。
「no.67 ジャパニーズウイスキー1」です。お楽しみに^^
青いサンゴ礁(Blue Coral Reef)
Recipe
ドライジン/グリーン・ペパーミント