no.64 アメリカン1
本日から3日間はアメリカンウイスキーについてみていきます。
アメリカンウイスキーと言えばメーカーズマークやジャックダニエルがやはり有名ですよね。スコッチやジャパニーズウイスキーに比べると比較的安く、みんなに好かれやすい味わいです。
では、まずアメリカンウイスキーとは何か?定義から見ていきますと
「穀物を原料にアルコール濃度95%未満で蒸留した後、オーク樽で熟成させたもの(ただしコーン・ウイスキーについては熟成は不要)、およびそれにスピリッツをブレンドしたもので、エタノール濃度40%以上で瓶詰めしたもの。」
となっています。
更に細分化してみると①バーボン・ウイスキー②コーン・ウイスキー③モルト・ウイスキー④コーン・ウイスキー⑤ホイート・ウイスキーに分けられます。
①バーボン・ウイスキー
原料:トウモロコシを51%以上使用。
熟成:内側を焦がした新樽。
※「バーボンはケンタッキー州で造られなければならない」という記述もたまに見られますが、実際にはアメリカであればどこでも生産が可能。実際「コーヴァル」など、ケンタッキー州以外で造られているバーボンは多々あります。しかし現状は、約95%近くがケンタッキー州で造られており、ケンタッキー州が主産地であることは間違いありません。
②コーン・ウイスキー
原料:トウモロコシを80%以上使用。
熟成:古い樽、内側を焦がしていない樽。もしくは熟成させない。
原料:大麦を51%以上使用。
熟成:内側を焦がした新樽。
④ライ・ウイスキー
原料:ライ麦を51%以上使用。
熟成:内側を焦がした新樽。
⑤ホイート・ウイスキー
原料:小麦を51%以上使用。
熟成:内側を焦がした新樽。
アメリカンウイスキーが生産されるうえで最も影響を与えるのが樽熟成と連続蒸留。連続蒸留によりスッキリとした味わいに、樽熟成により甘く蜂蜜のような風味と舌触りになります。
今日は一番親しみのあるアメリカンウイスキーのJack Danielを紹介します。
・Jack Daniel
ジャックダニエルがなぜこんなにも人気なのかというと、他のバーボンたちと差別化したブランドがあるからです。それはテネシーウイスキーであるという事。テネシー・ウイスキーとはバーボン・ウイスキーに分類されるもののうち、テネシー州で製造され、樽で熟成する前にテネシー州産サトウカエデの木炭を用いて濾過したものを言います。木炭で濾過することによって蒸留したての荒々しさや雑味が取り除かれ、同時にサトウカエデの風味が加わり、まろやかさを増すのです。
次回は「no.65 アメリカン2」です。お楽しみに^^
アラウンド・ザ・ワールド(Around The World)
Recipe
ドライジン/グリーンペパーミント/パイナップルジュース