お酒のあるライフスタイル

現役Bartenderがお酒のことについて発信します

no.50 南アフリカ/日本

今日でワイン最終回になります。

最終回は「南アフリカ」と「日本」についてみていきます。

 

南アフリカ

 まず、南アフリカ?ワイン作ってるの?っていう疑問を持つ方の方が多いかもしれません。日本ではあまり南アフリカのワインは認知度も高くはないですし、お店でも置いているところが少ないんじゃないでしょうか。南アフリカのワイン造りの歴史は古く、フランス皇帝のナポレオンも愛飲したと言われているコンスタンチアの極甘口ワインなど華やかな時代もありました。一度は没落したワイン生産もアパルトヘイトの終焉とともに復活しております。南アフリカもバラエティに富んだワインを生産していて、シャルドネの白やカベルネ・ソーヴィニヨンの赤が人気。ピノタージュという個性の強い地元品種はフルーティで野性味があって人気。マイナーですがフランスのロワール地方で人気のシュナンもここでは栽培されていて穴場です。ケープタウン周辺の産地で、特に良質なワインが生産されていてパールとステレンボッシュが代表的な産地。

 

主な白品種:シャルドネソーヴィニヨン・ブランリースリング

主な黒品種:カベルネ・ソーヴィニョン、ピノタージュ

 

 

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②日本

日本のワインの特徴としてはフルーティで繊細な味わいです。日本全国でワインが造られていますが主な産地は山梨、長野、北海道、山形。 山梨県日本のワインの発祥の地であり、約80社のワイナリーが国内の約3割のワインを生産しています。山梨の甲州は和食ブームの海外でも注目を集めており、世界市場へのチャレンジも始まっています。長野県はぶどう栽培に適した自然条件を備え、ワイン用ぶどうの生産量日本一を誇ります。県内全体を「信州ワインバレー」と称し、立地と気候にあわせて更に4つのバレーに分化されブドウ栽培が盛んです。北海道は梅雨がほとんどなく湿度が低く、昼夜の寒暖差が大きいため、ワイン造りに適した糖度の高いブドウが実ります。山形県はブドウ生産量で全国3位を誇り、県内で採れたブドウのみでのワイン作りが主流

日本のワイナリーが販売しているワインのうち、国内で栽培されたブドウから生産されたワインは全体の10%程度に過ぎません。残りの90%は「国産ワイン」と呼ばれ海外からの輸入ブドウに依存しています。この背景から日本のブドウのみから作られたワインを「日本ワイン」として呼称を認め日本ワインのブランドを強いものにし、ブドウ栽培の土台から盛り上げようとようとしています。

 

 

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全20回にわたり、ワインをみてきましたがいかがでしたでしょうか?

 

専門的な要素も多く難しいお酒ですが、その分のめり込むと楽しい飲み物です。最後にここだけは今後頭の片隅に入れておいてほしいというポイントだけまとめますので振り返ってみましょう。

 

・ワインを美味しく楽しむ4ステップ①色②香り③風味④マリアージュ(no.32)

 ・白ワインと赤ワインの製造工程の違い(no.34,35)

・代表的なブドウ品種の名前(no,38)

・ワインの産地、ニューワールドとオールドワールド(no.41)

 

次回から20回にわたりウイスキーについてみていきます。なかなかハイボール以外馴染みがない飲み物かもしれませんが、ワイン同様奥が深くて面白い飲み物です。

「no.51 ウイスキーの科学」です。楽しみにお待ちください^^

 

 

ブロンクス(Bronx)

Recipe

ドライ・ジン/ドライ・ベルモット/スイート・ベルモット/オレンジジュース