no.32 ワインの美味しさ
本日は「ワインの美味しさ」について見ていきましょう。
ワインはビールと違ってグラスに注ぐまでもグラスに注いでからも外部環境に依存しやすく、波のある飲み物。
だからこそ「どのようにワインの持っている繊細な個性を最大限引き出してあげるか」、そこがワインを勉強していて一番使い勝手がいいですし、楽しいポイントです。
ワインは生ものなので先ほども述べた通り飲む前の外部環境が重要です。そしてお酒の中で特に奥深いワインならではの味わい方もいくつかの段階に分かれます。
まずはワインの美味しさを決める外部環境からみていきます。大きく二つ、①鮮度と②温度。
①鮮度
抜栓前:ヴィンテージ(年代物)の確認。いつ頃生産されたワインか。
抜栓後:ワインを開けてどれくらい時間がたっているか。しっかりと酸化対策はできていたか。
②温度
ボトルを開けてグラスに注ぐときのワインの温度。ここがワインを楽しむうえで一番重要といっても過言ではないです。もちろん例外もあるので赤白一概にまとめられませんが、白は6~13℃、赤は13~19℃がワインの個性を最大限引き出してくれる温度帯と言われています。難しければ、適温よりも低い温度で飲み始めてゆっくりと温度を上げていく方法でも楽しめます。「no.3 美味しいお酒の大原則」でも紹介したように、基本的に温度が上がると香り成分と甘みを感じやすくなります。赤ワインを飲む時と白ワインを飲む時では、赤ワインのほうが香りの詳細を感じ取りやすいはずです。これは温度が高いことに起因します。
次はワインを美味しく楽しむ4ステップ。
①色②香り③風味④マリアージュを順にみていきます。
①色
一般的に、淡い色のワインは濃い色のワインよりも酸味があり、繊細である。暗い色のワインはアルコール度が高く、オイリーで甘みが強くタンニンが強い。タンニンとは植物に由来する水溶性化合物の総称でありポリフェノールの化合物のひとつで、簡単いうと「渋み」成分を形成するものです。
②香り
ワインが注がれたらくるくるとグラスの中でワインを転がし空気に触れさせる行為をするのをほとんどの方は見たことがあると思います。これはワインと空気を触れさせて香りを開かせるためです。人間は舌よりも嗅覚によって美味しさを決定します。舌は20%しか味わいを決定しないのに対し、残りの80%は嗅覚によって決定されます。いかにこの段階が重要かいうまでもありません。
③風味
甘味、酸味、塩味、苦味、辛味、旨味が6大風味と言われますが、ワインがワインたる所以はやはり複雑な酸味。ここに意識をしながら飲むと味わいの違いを感じやすいです。更に、先ほど述べた「タンニン」と「コク」もワインならではのものなので意識してみるといいかもしれません。
④マリアージュ
食事と合わせることをマリアージュと言います。ワインほど食事に合う飲み物はありません!と断言できる程、マリアージュは感動をくれます。「魚料理には白、肉料理には赤」と言われる通り組み合わせにはコツがあるのでいくつか紹介します。
ⅰ.色を合わせる
ⅱ.同じ土地のものを合わせる
ⅲ.類似したものを合わせる
ワインの楽しみ方についてさわりだけ述べたのであまり腑に落ちないかもしれませんが、勉強していくにつれてわかりやすくなると思います。ぜひ、いろんなワインを試してみてください。
次回は「no.33 ワインと健康」です。お楽しみに^^
ドッグズ・ノーズ(Dog's Nose)
ジン/ビール