お酒のあるライフスタイル

現役Bartenderがお酒のことについて発信します

no.31 ワインの実は...

 

本日から20日にわたって、ワインについて詳しくみていきます。

 

皆さんにとってワインという飲み物はどういうイメージでしょうか?

 

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おしゃれな、お金持ちの人が楽しむ、格式あるなどの印象が強い方もいるかと思いますが、全くもってそんなことはありません。幅広くだれでも楽しめるのがワインです。楽しもうと思うと多少の知識が必要かもしれませんが(笑)大人になってワインにハマってしまうのが多いのも複雑で学びがいがあるからかもしれません。

 

今日は導入なので、皆さんのワインへの誤解や固定観念を取り除くために「実は...」なことについて書いてみたいと思います。

 

①ワインは長く置けば置くほど良くなる?高くなる?

なりません。どんなワインも飲み頃が存在し、飲み頃を逃すと品質は低下していきます。ただし、良いワインほど熟成からピークに達するまでの時間がかかります。同様にピークから品質の低下もゆっくりと時間がかかります。この例外を除いて大衆に売り出されているワインのほとんどはピークは瓶詰めのタイミングかそのすぐ後です。このことをふまえた上で、ワインの流通について考えてみましょう。商品化が終わってから消費者の手に届くまでどれくらいの月日が経っていると思いますか?答えは早くて6か月、遅くて12か月。その間に外部環境によってワインはたくさんのストレスにさらされます。例えば、温度。ワインのほとんどは船によって運ばれるのですが、日本に運ばれる場合一度赤道を通過します。その時の温度は40℃~50℃になります。ワインがストレスで汗をかいているのも想像に容易いと思います。

 

 

②ワインは開栓したらその日にすべて飲むべき?

開栓してもキャップをして冷蔵庫に入れておけば一週間は大丈夫。ワインはポリフェノールを含んでいるので、日本酒などに比べると長持ちします。酸素はワインの敵!ワインと酸素は化学反応を起こしやすいのです。なのでできる限り空気に触れないように保存してあげるのが良いでしょう。また、保存の温度が低ければ化学反応は起こりにくくなるので冷蔵庫がお勧めです。よく開栓したワインを置いておくと酸っぱくなるという方がいますが、科学的には酸化によっては酸っぱくなることはありません。ワインの衛生面で問題があり、微生物が関与してくると酸っぱくなることはあります。

 

 

ワインは頭が痛くなったり、二日酔いしやすい?

頭痛については一部の体質の方には当てはまります。白ワインは大丈夫で赤ワインを飲むと頭痛になりやすい人は、ヒスタミンと呼ばれる物質に敏感な体質でヒスタミンによって頭痛に至っていると考えて間違いありません。二日酔いに関しては蒸留酒に比べると翌日に残りやすく二日酔いしやすいと言えます。

 

本日もありがとうございました。

次回は「no.32 ワインの美味しさ」です。お楽しみに^^

 

 

テキーラサンライズ(Tequila Sunrise) 

Recipe

テキーラ/オレンジ/グレナデンシロップ