no.10 お酒を美味しくする2つの魔法
日本でハイボールが流行りだしたのは大体2009年。つい最近の事。
なぜハイボールが流行ったのかというと
①サントリーのセールス
②消費者意識の変化
③食後酒から食中酒へ
サントリーは他企業と比べて率先してウイスキー事業に乗り出していました。日本でウイスキーが飲まれるようになってからも、ウイスキーはお酒のメインストリームではありませんでした。年々ウイスキー消費量が下がっていく中、マーケティングを徹底し持っているもの(ウイスキー)を市場に近づける工夫をするしかありませんでした。
①飲食店で仕入れ値が安く、利益率の高い商品として飲食店が消費者に売ると得するような仕組みをうまく作りました。
②消費者も節約志向が進み、割安なウイスキーを求めるようになりました。
③ウイスキーはストレートやロックでの飲み方がメジャーだったのでほとんどが食後酒で料理との相性はそれほど良くありませんでした。しかし、炭酸で爽快、アルコール度数もビールと同程度のハイボールという飲み方のおかげで食中含め幅広い飲み方が可能になったわけです。
前置きのウンチクはさておいて
今日は「お酒を美味しくする2つの魔法」
①炭酸 ②氷 について紹介します。
①炭酸について
飲料全体で炭酸は大きな役割を果たします。ノンアルコールでは、コーラ、ジンジャエールなど、アルコールではビール、スパークリングワイン、カクテルなど絶対に欠かせません。なぜ、炭酸は重要な役割を担うのか。一番は爽快感ですよね。炭酸のないコーラはぐいぐい飲めないですが、炭酸がしっかり効いたコーラはぐいぐい飲めるのを想像してもらえると思います。同様にお酒も炭酸があることによって、
どんどんおかわりが欲しくなるのですね。
せっかくなので他にも炭酸の効用を見ていきます。
1.疲労回復やリラックス、ストレス緩和
2.胃腸状態の改善、便秘改善
3.美容効果
4.食べ過ぎ防止によるダイエット効果
(1~3は主に血行促進による)
②氷
バーテンダーをやっていると氷というのは奥が深くて難しいですがとても面白いです。例えば、同じ大きさの氷でも-20℃の冷凍庫からすぐ取り出したものと少しおいて外気に放置したものでは解けるスピードが全然違います。当たり前のように思うかもしれませんがカクテルを作る際には出来高の温度帯と溶け出した氷の量は肝なので、拘るのであれば常に新鮮な氷を使えるかはポイントになってきます。また、良い氷の作成は①軟水を使うこと②長くゆっくり凍らせることが重要です。
本日も一読ありがとうございました。
次回からビールについて詳しくみていきます。
「no.11 ビールの実は」楽しみにお待ちください^^
バラライカ(Balalaika)
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