no.5 醸造酒と蒸留酒
早速ですが、ワインとブランデーの違いご存知ですか?
実はほとんどの場合、同じ原材料(ブドウ)で作られていますよね。
何が違うのか???
答えは主にアルコール度数。
先ほどのワインとブランデー以外にも、ビールとウイスキー、日本酒と焼酎も原材料はほとんど変わらないにも関わらずアルコール度数が大きく異なります。
醸造酒とは…「no.4 アルコールの作用」で紹介したアルコール発酵によって生まれたお酒のことを表します。代表的なものは主にアルコール度数は20%以下のものが多く、ビール、日本酒、ワインなどがあげられます。
蒸留酒とは…醸造酒を蒸留させたお酒を表します。代表的なものはウイスキー、焼酎、ブランデーなどがあげられます。他には4大スピリッツとよばれるジン、ウォッカ、ラム、テキーラも該当します。
わかりやすく理解するために下記の図を引用します。
ここでいまいちピンとこない方も多いと思うので、蒸留とは何か見ていきます。
ポイントになるのはアルコールと水の沸点の違いです。
水が100℃で沸騰するのに対して、アルコールは約78℃で沸騰します。
中学の理科を念頭に置いて考えるとわかりやすく理解できます。蒸留酒を加熱していくと78℃~100℃の間では主にアルコールが蒸発しますね。その気化したアルコールを集めて冷却するとアルコール度数の高いお酒が出来上がります。それが蒸留酒。
ここでせっかくなので成分的な違いにも言及すると、蒸留という過程を経ることによって揮発しにくいアセトン、タンニンなどの成分は蒸留酒からは取り除かれます。
これが主に蒸留酒のほうが醸造酒より二日酔いしにくいと言われる所以です。
何が酔いが回りやすくて二日酔いしやすいのかなど、お酒の弱い方は状況によって飲み分けれるとスマートかもしれません。
一読ありがとうございました。
次回は「no.6 お酒と脳科学・恋愛学」です。楽しみにお待ちください^^
マンハッタン(Manhattan)
Recipe
バーボンウイスキー/スイートベルモット/アンゴスチュラビターズ
(カナディアンウイスキーでも可)
<アンゴスチュラビターズ>
ジェンシアンを主体に各種薬草と香辛料をラム酒に浸漬して作られる苦みの強いリキュール。