no.4 アルコールの効用
なぜお酒を飲むと気分がハイになって気持ちよくなるのか。
皆さんご存知の通り
その原因はお酒がお酒である所以、アルコールを含んでいるからですね。
本日はそのアルコールについて見ていきましょう。
日本の酒税法では15℃の状態でアルコール度数が1℃以上の飲料をお酒といいます。
①どのようにしてアルコールは作られるのかというと
人間がご飯やパンを食べて体内でそれを分解し、エネルギーを蓄え炭酸ガスと水などを排出するのと同じで
酵母と呼ばれる菌が繁殖するために糖をエネルギーとして取り込んでいきます。
その糖を酵母は分解しエチルアルコールと炭酸ガスにして排出します。
下記がその工程の化学式。
C₆H₁₂O₆ ———— 2C₂H₅OH + 2CO₂
酵母の生命活動のおかげで私たちは普段から美味しいお酒を頂ける訳ですね。
②アルコールの効用について
最初に下記の「死亡率とアルコール摂取量の相関図」を見ていただくと
“適量のお酒は体によい”。
地球上の生物は歴史を通して外的ストレスを攻略し進化してきました。
例えば、古代ローマの毒殺の歴史が面白くて、皇帝ネロの実母であるアグリッピナ殺し
。ネロがアグリッピナを毒殺しようとするが、息子のことはすべてお見通しのアグリッピナは前もって軽度の毒を服用し耐性をつける。結局アグリッピナに毒はもられたが死なず、暗殺者に刺殺させる。
このように、適度のストレスは体を強くすると昔から考えられてきました。
それはお酒でも同じように当てはまるようですね。
お酒を飲むと気分がハイになるのは、アルコールが「理性の座」ともいわれる大脳新皮質の働きを鈍くするからです。それによって、感情や衝動、食欲、性欲などの本能的な部分を司る大脳の古い皮質の働きが活発になり、精神が高揚し、元気も出てきます。
私たちは適度にお酒を飲むことでストレスを解消し楽しく生活できるのですね。
次回は「no.5 醸造酒と蒸留酒」です。一読ありがとうございました。
モヒート(mojito)
Recipe
ラム/ライム/砂糖/ミント/ソーダ